そして改めてジャック・ニコルソンは素晴らしいな~・・と。やっぱり大好きな俳優デスね~。あの風貌にあの声。ヒトを寄せ付けない雰囲気を漂わせています。そんな彼が演じる大富豪のエドワードが、リストにある「世界一の美女とキスをする」を実行するくだりにはそりゃ~グッときてウルウルしますよ。"イイ意味"で卑怯だな~・・と(笑)。
そもそも、映画自体の構成がイイですね。男二人のどちらかを全面に出すわけでもなく、それぞれがそれぞれの立場でお互いのことを理解しようとする。まぁ、基本的にはジャック・ニコルソン演じるエドワードが、どうやって自分の人生の最後を自らが納得出来るカタチにするのか、したのか、またどうやって出来たのか・・・というハナシだと思いますけどね。イイのはそれをモーガン・フリーマン演じる自動車整備工のカーターが回想するというカタチをとっているところですね。明らかにロブ・ライナーは、この映画を大人のファンタジーとして描いている。捨てられかけてボロボロになった紙切れからスタートするというところもイイ。
ただ、この映画の原題でもある"バケット・リスト"を実行する部分がメインとなるので、それぞれの歩んできた人生についての描写、説明に少々物足りなさを覚えるのも確かデスね。ベテラン俳優二人が演じているだけに、それは感じマス。それぞれで一本ずつ映画が出来るくらいの人生ですからね~(笑)。人生の最後をどう過ごすか・・・という部分を見せられたら、それまでの人生も見たくなります。セリフの端々に凝縮されているとはいえ、もう少し時間をかけてもいいハズ。一時間半というのはチト短いような・・・。
映画が提示するのは、"死が迫るからやるリスト"というハナシではなく、そういう状況になってこそ初めて本当に大切なコト重要なコト忘れていたコトに気付くことがある、ってハナシなんですね。例え気付かないふりをしていたとしても、この期に及んではそんなことは関係ない。死ぬまでに、死ぬ前に、やっておくべことに気付いたからには、それを実行せずに後悔すべきではない・・・・と。死が迫っていなくても、やるべきことは沢山あるけれど、ヒトっていうのはそれを全てやれるほど完璧ではないということ。だからこそ、きっかけがどうであれ、人生をどう完結させるかってことに全力を尽くせ・・・と。
いずれにせよ、観ていると・・・こういう爺さんになりたいね~・・・とか思わせる映画デス。胸を張って、"これこそハート・ウォーミングな映画だ!"とか思い切りベタな言い方をしたくなる映画(笑)。