『ノーカントリー』
恐るべしコーエン兄弟。傑作『ファーゴ』のアノ味わい再び・・・デス。お見事。何と言っても、一度観たら忘れられない風貌の殺し屋がイイ。素晴らしくイイ。冷酷さとユーモアを併せ持つ、まるで『ターミネーター』的なそのキャラクターは不思議と憎めないし、無駄のない登場人物と、無駄のない会話は観ていて実に気持ちがイイ。そして小気味よく観る者を裏切っていくその展開は、ド派手でこねくり回したハナシの展開で2時間を引っ張る最近の映画とは格の違いすら感じさせ、観終わった時の余韻は、「さすがコーエン兄弟・・・」と唸ってしまうほど。乾いた緊張感とほのぼのとした幸せの混在のさせ方が、かなりブラックユーモア的というか、隅々まで練り上げられた脚本はお見事デス。チョットしたボタンの掛け違いみたいな出来事が次第に深刻な事態へと向かいつつも、その全ては所詮人間の引き起こしていること。緻密さと間抜けさが不規則に繰り返されてナンボだよ・・・。呆気ないことの積み重ね。人間の考える善悪の境界すら怪しいものだし、定義することに意味があるのか?・・・だから人間ってオモシロイんだけどね・・・ってなもんです。観終わってスグにもう一度観たくなるコーエン兄弟の傑作に拍手。










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