それにしても・・・、ネット社会などと呼ぶにはまだまだ黎明期であるとはいえ、個人とネットの距離がなくなりつつあるのは確かなわけで、それを思えばこういったカタチでアホっぽさ丸出しの落書きが後々不特定多数の目に触れることなど、当たり前に想像出来たハズなんですけどね。まぁ、落書きした当の本人達の中には、それこそが目的だ、ってな連中もいるとは思いますが・・・。
ただ、こういった行為を「けしからん!日本の恥だ!」と単純に批判する勇気というか資格というか、そういうのが100%自分にあるのか・・・となると、正直なハナシ、チョット疑問だというのはありますね(笑)。旅先のハイテンションというのは、日常からは想像出来ないというか、勢いに任せたおかしなノリというのが頭をもたげてくる・・というのはありますからね。とは言え・・・デス。世界遺産や歴史的価値のある遺跡という場所になると、観光客としては少々ビビッてしまうと思うんですね。チョットした傷も付けたらマズイな〜・・・とかあまりバカ騒ぎするとひんしゅくモノだな〜・・とか。要はそもそも何故にこの場所を選び、何を目的にわざわざ来たのか?ってコトです。落書きをしていい観光地などないとは思いますが、ほんのチョットだけでも考えればそれが後々与える影響の大小っていうのはワカルような気もしますが・・・・・でも・・・何も考えずに書いてしまうかもな〜・・・イカンイカン(笑)。というのも、例えばスンゴイ高い山の登頂記念に山頂の石に日付とイニシャルを・・・とか、あ・・・そういうのもダメなのか?まぁ、そういう感覚こそが悪しき習慣と非難されてしまいそうですけどね(笑)。残して許されるのはせいぜい月面の米国国旗と宇宙飛行士の足跡くらいか・・・(笑)?いずれにせよ、落書きしに旅行するわけじゃ〜ないということくらいは当たり前に認識しておく必要はあるでしょうね。
記念落書き用にペンを売ってたからとか、いろんな国の落書きボード化してたからとか、聞けば聞くほどマヌケな理由というのはアレコレあるとは思うのですが、問題なのは、こういうカタチで落書きが話題となり、当たり前に非難された後の展開のほうだと思いますね。数年前のモノはともかく、少なくとも今回個人が特定され、話題になったような落書きに関しては、発覚後直ぐに"お詫びコメント"的なものを当事者自らが発信すべきだったはずで、組織としてのお詫びと組織としての処分が、当事者よりも先にセットになって出てくるからややこしくなってるわけです。"旅行者としては失格でした。謝罪も兼ねて改めて現地に落書きを消しに行きます"とか、"元通りに復元する術を考えます・・"とか、そういう意思表示が当事者から直ぐに出ていれば、日本人のモラルがどうのこうのとか、異様にデカいハナシにはならなかったと思いますね。"処分しましたから許してください"的に、組織の声明が何故に当事者よりも先行してしまうのか。見せしめ処刑の中国や北朝鮮っぽい気味悪さを感じてしまいますね〜。それに当事者達もガキじゃないんだから・・。
やったことが糾弾され非難されることや、見ていて恥ずかしくなるような落書きを何の躊躇もなくやってしまうということがモラル以前のハナシというのは極々当たり前なわけです。それでもそんなことが大々的に報道されるということは、恐ろしく幼稚なことではあるわけですが、観光地でのハイテンション行動を軌道修正する意味で、重要だったりもするのも確かなんですね。そういう意味では、報道に見せしめ的な要素がないわけではないと思います。ただ、個人の失態に対して真っ先に組織が対応するというのはどうも気味が悪い。報道の持つ抑止力的効果とは全くその意味合いが違う。企業や議員の不祥事対応に通じるものを感じますね〜。
今回の問題は、見つかったから謝ればいいというハナシでもなく、チョットしたおふざけでした、エヘヘ・・ってなレベルのハナシでもない。聞こえは少々大げさでも、日本人のモラルや日本人にとっての観光文化が海外から問われかねないハナシ。だからこそ、やってしまったコト、過去の現実に対してどう行動するか、ってことが重要になってくるわけです。「けしからん!」の大合唱で、延々と落書き行為についてのみ言及し非難したところで何の解決にも向かわないということ。
そう言えば・・・、報ステMC気取りのタレントが、今回の落書き発覚騒動に関して、"実名報道の暴走"ってな心底意味不明なキーワードを垂れ流して悦に入ってましたが(笑)、時間が腐ってしまうあの数秒のコメントで、ニュースがニュースとして成立しなくなることに気付かないアノ未熟さはなんとかならんかな〜・・・と思う梅雨の夜なのでした。
※落書き騒動についての詳細はコチラ(I CAN'T TELL YOU WHY)とかで・・・。